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僕がドタバタとしているあいだに
夢路いとし師匠が亡くなっていました。
夢路いとし・喜味こいしといえば漫才界の重鎮。本当に残念だ。
僕は生まれも育ちも大阪なので、いわゆる「吉本のお笑い」の洗礼を受けて育った。
なかでもいと・こい漫才の大ファンなんだ。
お互いをボク・キミと呼び合い、叔父さん同士の立ち話のようなスタイル。
決して客に媚びず、登場していきなりネタに入り、終始ネタで押し通す。
漫才を芸術的「作品」の域に押し上げた最初の漫才師だと思うのです。
最近の、特に2丁目劇場出身の若手漫才師たちはとにかく声をうるさく張り上げる。
突っ込み役が異常なほどの金切り声を上げて
「お客さん、ここが笑いどころででっせ!」
と言わんばかりの勢いで突っ込む。これにね、僕は冷めてしまうんだよ。
これじゃまるで最近のバラエティー番組でよく見かける
タレントの言葉をわざわざ字幕にして見せるのと大して変わらない。
視聴者やお客の知能レベルを低く見下げていて
実際、受け取る側のレベルも低くなってきている。
だから2丁目劇場出身の若手のファンのほとんどは中高生なんだ。
いと・こい漫才は静かにしゃべるのが基本。客は自然とそれを聞こうとする。
いと・こい師匠はそういった「上品で笑える空気」を作り出す天才だったと思うのです。
そこが、いと・こい漫才の大好きなところ。
いろんな漫才を見るけれど、いと・こい師匠の技を超えたものはまだ見てないなぁ。
それこそ、やす・きよ師匠ですら超えられなかったのではないでしょうか。
現役を66年やりきった夢路いとし・喜味こいし。すごい!
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