2003.8.4
耳が先か、眼が先か。

先日、仕事中にスタッフとそんな話をしていました。
耳と眼、失うとしたらどっちが嫌だろう。
僕はどっちも失いたくないね。あたりまえの話だけどさ。
でも実際にどっちが不便かというと、聴力を失うほうが不便らしいですね。

眼は二つの眼球から入ってくる情報の差で距離感をつかんでいるけれど
それもかなりアバウトなもので
脳が勝手に補正をかけたりするから、正確さには欠けるんだそうです。

それとは逆に「聞く」という機能は距離感を正確につかむ事ができる。
その場の状況を三次元的に正確に知ることができるんです。
「座頭市」が盲目でも居合の達人だったという設定は
医学的見地から言ってかなりリアリティーのあるものなんだそうですね。

最近やたらとコンサート会場で地域住民から
「うるさい」と苦情が相次いでますねぇ。
実際、相当うるさいらしい。
このことには
PA(現場で音の調整をする人)の聴力低下が
ひそかに関わっているんじゃないかと、勝手に思ってるのですよ。

耳の奥の方には色んな周波数帯を感じ取る小さな毛みたいなのが
いっぱい生えてる箇所があって
急激に大音量を聞いたりなんかすると
簡単に壊れてしまうらしいんです。
しかも一度壊れちまったら治らないんだってさ。こわー。

PAさんたちの耳は仕事をするたびにボロボロになっていってて
地域住民が不愉快になるほどのボリュームじゃないと
安心できなくなってしまっているんじゃないかな。
音の管理をする人の判断基準が壊れているからとんでもない大音量になる。
実際最近のライブって、何歌ってるのか全然わからないの多いよね。
きっとあのくらいでPAさんたちにはちょうどいいのかもしれない。
ヘッドホンで大音量もかなーりよくないらしいから
やってる人は気をつけたほうがいいよ。

眼も耳も失いたくなんかない。
でも、知らず知らずのうちに能力は落ちていってるんだなぁ。

僕は眼が悪いです。メガネが生えています。
眼のいい人をうらやましく思うけれど
僕は耳がいいので、せめて耳だけは壊さないようにしようと思っています。

1529.net shinji
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