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今年の夏、花火をしましたか?
僕はもう何年も花火をしていないし観てもいないなぁ。
天神祭りの花火も結局観れず終いだし
花火を買って公園で、みたいな午後もすごしちゃいない。
いつの間にかそういった、風物詩というものから遠ざかって生きています。
昨日、久し振りにニュースステーションを見ていたら
日本が生んだ「線香花火」が絶滅の危機にあると報じていた。
今の市場に出回っている線香花火は
コストの問題で中国産のものがほとんどで
純国産の線香花火はもうほとんど無いんだそうです。
品質や火をつけたときの、あのなんともいえない佇まいが損なわれないなら
別に中国産でもいいじゃないかと思ったけれど、
全く日本で作られなくなったりすると、やっぱり少しさみしい感じもするねぇ。
まさに「絶滅の危機」というのは憂うべき事態だよなぁ。
僕の右手の甲にはかすかに火傷のあとがあります。
それはおそらく、僕が生まれてはじめて花火に接したときについた傷なんだ。
僕が3歳の時、近所の家族と一緒に線香花火をした。
僕と同じくらいの歳の男の子兄弟がいて
一緒にはじめてみるチカチカを見つめていた。
それが火で熱いものだという危機感が備わっていない近所の男の子は
僕にそのきれいなチカチカを見せようと僕の方へさしだした時
チカチカの玉がポタッと僕の手の甲に落ちてしまったのだ。
人間の記憶は3歳頃から備わりだすのだそうです。
線香花火の記憶は僕の持つ記憶の中でも最古のものかも知れないけれど
お昼ごはんの後、明るい時に花火をしたこと
はじめての火薬の焼けるにおい
めちゃくちゃ痛かったけど、泣かなかったこと
すぐに近所のおばちゃんが軟膏を塗ってくれたこと
そしてなにより、あのチカチカの美しさに夢中になったこと。
すべて昨日のことのように鮮明に憶えている。
はじめての経験で火傷なんかしちゃったら
もう怖がって花火嫌いになってしまいそうだけれど
それどころではないくらい
線香花火ってきれいだなぁと思った気持ちの方が強かったんだ。
花火セットを買っていろんな花火をしても、
なぜか線香花火って最後のシメになるんだよなぁ。
まるで白御飯のような美しさと普遍性が僕らを引き付ける。
ひさしぶりに線香花火だけをしてみようかなぁ。
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