2003.8.22
人間の眼はいいかげん。

おいしいものを食べ過ぎて「舌が肥える」のと同じように
眼も肥えますね。

ようやく夜中に「ターミネーター3」を観に行きました。
ストーリーがメチャクチャでがっかりだったけど
さらにがっかりだったのが車で走行しているシーンの景色の合成。
「合成してまーす」と言わんばかりの雑な合成で
ターミネーターのCGが良くできているだけに残念でした。

と、いった意見を僕が持つのは
僕が職業として映像を扱っているからかも知れないな。
普通はそんなこと気にならないし
数年前まではそんな合成でもすごいことだったもんね。

最近、ハイビジョンの仕事を多くこなしています。
横長の画面を見つづけていて、急に4:3のテレビを見ると
すごく狭くて窮屈に感じてしまいます。
慣れってこわいもんだよ。

僕のアシスタントの西村君が

「収録素材の画がおかしいんです」

と僕に言ってきた。
見てみるとそれは映画と同じフィルムで撮影された風景の素材だった。

「再生すると画がゆれるんです」

と西村君は言う。

フィルム撮影の映像というのはわずかながら常に画がゆれるものなんです。
フィルムの横にはパーフォレーションという穴が開いていて
そこにギヤを引っ掛けて再生するので
どうしてもその際のゆれが出てしまう。
でもそんなこと気づく人も少ないし問題にならないんですね。
かえってそのゆれがあったほうが「フィルムらしい」映像になるわけです。
ハイビジョン等のビデオ撮影では逆にゆれはないのです。

僕と一緒に長期間ハイビジョンを見つづけた西村君も
そうとうお眼が高くなったようです。
1529.net shinji
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