2003.8.29
僕の嫌いなお店はと言うと。

嫌いになるための要素はいろいろとあるなぁ。
掃除が行き届いていないという理由だけの汚い店とか
ただ安いだけでマズイものを平気で出す店とか。

でも一番僕がイヤになっちゃうのは、
お店の人に「商売をしている」という自覚の無い場合。
これがもう、最高に腹が立つ。

客を平気で待たせたり、不機嫌に接したり、言葉使いを知らなかったり。
これは決して若い人に限ったことじゃないんだな。
年配の人にもこういう人は残念ながら多い。

食べ物やさんで多いパターンが「頑固一徹おやじ」系の人。もう、大嫌いだ。
「ウチは客を選んでる」とか
「気に入らないなら帰れ」みたいなこと考えて仕事してる人種が
基本的に嫌いなんだよ。だったら趣味でやってくれよと思うね。

「商売」を営むということの根本に「客のことを考える」ということがあると思う。

歌手の三波春夫さんが「お客様は神様です」と言った言葉って
素晴らしいと思うんだ。
本当にそう思っていたかどうかは別として、その姿勢でお客さんに臨んでいることが
お客さんをいい気分にさせている。
自分本位ではなくお客さん本位ですよ、と
スタイルとして訴えかけているところがエライ。

僕の実家はお弁当屋さんで、僕は小さい頃から商売をしている親を見て育った。
当然実家のお店を手伝わされるワケだけど、
その時に母が言った言葉が僕の「仕事観」を決定付けたんだ。

「モノを作って人に売る時、自分が一番大切な人のために作っていると思いなさい。」

幸いにも僕は、映像を作る職人として生計を立てている。
形は違えど、「モノを作って人に売る」という仕事を生業としているわけだ。

母の言葉は、言い換えれば
「どんな仕事であれクオリティーを下げるようなことはするな」ということだ。
クオリティーを下げるのは簡単な事だけれど、それはお客さんに対して失礼な行為。
クオリティーを下げないためのひとつの考え方として、
「大切な人のために」という気持ちを持つ方法があるんだね。

頑固一徹なおやじさんたちは、自分に酔ってる部分が多いだろうと思う。
それをお客さんに押し付けている。それを質の高い行為だと思い込んでいる。
失礼な話だ。

「大切な人のために」という気持ちが少しでもあるなら、
ぶっきらぼうな態度にはならないんだぜ。

「大切な人」の前で、そんなぶっきらぼうはないだろう?本当はもっと笑顔のクセに。
1529.net shinji
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